Manaboo's Essay -- as the whim takes me -- マナブーきまぐれ独り言
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電車コント 99/10/3 昨日、電車の中でコントのような場面に出くわしました。 テーマは「ゲロ」。お食事中の方はごめんなさい。
山手線の車中、池袋で乗車して品川に向かって走り出してから 5分ぐらい立った頃でした。 バッシャー!とエイリアンが生れ落ちたような液体音がしたので 音がしてきた方向を見ると、数人の人たちがいっせいに こちらに逃げてきたのでした。 見ると、入り口ドア付近で、男の人がつり革に両手でつかまりながら 苦しそうに息をしている。その足元には大量のワイン色の嘔吐物が・・・
その嘔吐物があまりにもきれいな色なので、ちょっと感心していると すぐにカシスソーダのにおいが漂ってきた。 もちろんピュアなカシスソーダのにおいではなくて、いろいろ混じった 感じのカシスのにおいですけど。 そうか、この人はカシスソーダをたくさん飲んだのね。 と思った矢先に、第2弾が発射されたのでした。 今度は瞬間を見てしまった(汗) すると、周囲の人たちがゴキブリのようにササッと移動。 さらに広範囲に距離を置く。
その様子がおもしろくて、ひとり笑いをこらえていると、 超強力な第3弾が、ドアめがけて発射されたのでした。 そのドアは、次の駅で乗車口となるドアで、 その第3弾が発射されたのが、駅に着く直前でした。
ドアが空いた瞬間、乗り気満々で待ち構えていた人たちが いっせいにその場の惨事を理解して、 苦悶に満ちた表情で逃げて行く(他の乗車口へと)様子が、 あまりにも面白くて、とうとう笑いをこらえきれずに 声を出して笑っちゃいました。
この様子をたとえると、 普段はお互いに隔離されている現世(到着駅)と異空間(ゲロで満ちた車内)が 何かの拍子で結合して、現世で生活する人たちは、 異空間の様子に驚き逃げ惑うといった感じでした。
この時の時間の経過をたどると、 ●超強力第3弾ドアめがけて発射 3秒後 ●ドアが開く 1秒後 ●待っている人たちが状況を理解 0.5秒後 ●他の乗車口へ逃げて行く人たち 0.5秒後 ●一人、車内で悶絶する私 うーん、こうして見ると抜群のタイミングだなあ。 特に、第3弾発射とドアが開いたタイミングが。
しかし、ゲロ地獄にひるむことなく、 大股で堂々とその乗車口から入ってきた男性がいたことは、 追記しておかねばいけないことでしょう。 |
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