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緊急時のWeb活用

2001/9/12 (9/15追記)

面白い映画を見たので、そろそろ独り言を更新しようかな

と思っていたら、それどころではない事態が発生。

皆さんご存知の、対米同時多発テロ事件である。

ということで、今回はこの事件に関連しての話題。

映画の話は次回に。


当サイトでも、トップページに各種報道メディアへリンクを貼っておいたが

情報を収集するのに、インターネットが大変役に立った。

現地のタイムリーな映像(米各種メディアのライブ放送等)や

文字情報が簡単に入手できるし

他方、日本のニュースサイトもがんばっていたと思う。

がっかりだったのは、首相官邸等の日本政府系のサイト。

事件発生の翌朝(9時)になっても、Webサイト上で声明等が

発表されることはなかったのはいただけないなあ。

なお、現在は首相官邸、外務省において専用ページを設けて対応しており

●首相官邸:米国における同時多発テロ事件関連情報
http://www.kantei.go.jp/jp/saigai/terojiken/index.html

●外務省:米国同時多発テロ事件
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/usa/

インターネットを利用して被災者の安否確認ができるようにと

●被災者支援安否情報登録検索システム
http://www2.crl.go.jp/pub/whatsnew/press/010912/010912.html

なるものの運用を開始している。

また、ペンタゴンへの攻撃が簡単に
(ではないけど、そう取られても仕方がない気がするぞ)

なされたのにはビックリしたが、

●米国務省の前時代的システムが悲劇を招いた
http://www.zdnet.co.jp/news/0109/12/e_sdsystem.html?0d09010c10

なんて話もあるらしい。日本の自衛隊は大丈夫なのかな。

ビックリしたと言えば、両ビルの倒壊もそうであるが

●世界貿易センタービル,高温火災による梁床崩壊が倒壊原因か
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/NA/contents/0002677.phtml

などを見ると、さすがに飛行機が突っ込んでの火災までは

想定していなかったということか。


また、国内セキュリティーの甘さが露呈したということだが

●空港セキュリティーの甘さが露呈
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010913103.html

●叫ばれるハイジャック防止策の強化
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010914302.html

それでも日本とはレベルの高さが違うようである。

バスジャックや小学校襲撃事件等で被害を受けた日本も

今一度、危機管理を考えてみる(実行を伴って)必要がありましょう。

しかしながら、どんなに厳しくしても潜り抜けることは可能であろうし

国際線でも、食事に金属製のナイフやフォークが出てる気がするぞ。

至近距離では ナイフは銃器よりもはるかに強いと言われるし

どんな格闘家でも、そこらのチンピラならいざ知らず

きちんと訓練を受けた者のナイフ攻撃を素手で避けることは

不可能に近いみたいだしね。


もっと怖いのは、やはり人の心かな。

●ネット上で巻き起こる論争の嵐
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010913205.html

●スケープゴートにされる在米イスラム教徒
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010914201.html

多くのイスラム教徒が迫害を受けることが想定されるが

私の周囲のイスラム教徒は、いたって平和主義者で

もちろん、テロなんて世界とは、かけ離れたところで生活している。

そんなことは当たり前のことなのだが、戦争を初めとした

極限状況の中では、当たり前のことが恐怖や憎悪で掻き消され

2次、3次的な被害を生むことになるのであろう。

こういう時こそ、人としての真価(お金とか地位とかを超えて)が

問われるだろうし、正確な情報の入手と冷静な判断が必要ということだな。


冷静な判断は、災害援助についても言えるらしく

●大惨事につけ込むオンライン詐欺
http://www.zdnet.co.jp/news/0109/14/e_crook_m.html

などが横行しているとのこと。

まあ、商魂たくましいと言えなくもないけど。

今回の事件に関連したオンライン詐欺やスパムに

気をつけましょうということだが、当然ながら

こういう輩に非難をしても全く効果はないので

徹底した無視と削除が得策でしょう。

もちろん、まともなビジネスも影響は大きく

●米同時テロの影響,電子商取引サイトにも
http://www.zdnet.co.jp/news/0109/14/e_ecommerce.html

では、オンライン旅行代理店の苦労が伺える。

こうした時の誠意ある迅速な対応は、

ブランド確立に大きく貢献するはずだろうから

がんばって乗り切って欲しいですね。


情報収集のためニュースサイト等にアクセスが集中して

ダウンするところも多かったようであるが

●同時多発テロでダウンしたサイトと活動的なサイト
http://japan.internet.com/public/news/20010912/19.html

●航空機激突で,ニュースサイトにアクセス殺到
http://www.zdnet.co.jp/news/0109/12/e_newssite.html?0d09010d10

●米大規模テロ,通信ネットワークにも打撃
http://www.zdnet.co.jp/news/0109/12/e_terror1.html?0c09012b11

そこは、分散型ネットワークであるインターネット。

情報を伝えるサイトはいくらでもあるし、障害ポイントを回避しながら

利用することは可能のようである。

もともと軍事利用を目的として考案されただけはある。

また、小回りの利く小規模サイトの活躍も

●主流メディアよりも有用だったネット情報
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010913206.html

目立ったのは、いかにもインターネットらしい。


情報収集だけでなく、緊急時の連絡手段としてもインターネットは

活躍したようである。

●米国同時テロ:「無事」を伝える電子メールとインスタント・メッセージ
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010912303.html

●電話が通じない! インターネットが重要な連絡手段に
http://www.zdnet.co.jp/news/0109/12/b_0911_08.html?0c09010711

●悲劇のさなか,ネットが“ライフライン”に
http://www.zdnet.co.jp/news/0109/12/e_net_m.html?0d09012111

特に、一刻も早く安否を知りたい・知らせたいであろう

家族や友人への連絡には便利である。

日本では携帯電話の普及が進んでいるので、緊急時には

ぜひとも利用したいものである。

家族、特に子供やお年寄りには一台持たせておいても良いと思う。

ニュースでは、プリペイド式携帯電話の悪用などマイナス面ばかりが

強調されるが、携帯電話で被害者の足取りを掴めたり

メール等で助けを求めることで、被害を未然に防ぐことができる

といったプラス面を取り上げて、その利用法をきちんと考えて

見る必要があるだろうな。

携帯電話と言えば、私もユーザーであるJフォンで

今回の事件をプッシュ方式で伝えたことも特筆すべきかな。

●J-フォン,ステーションで「NYビル激突」速報
http://www.zdnet.co.jp/mobile/news/0109/11/ny.html?0c09013f11

混雑時には繋がらないことも多い携帯電話だけに

ドコモでなかったことを感謝する日がくるかもしれない。


緊急時にWebを活用するにあたっては、

複数のアクセスポイントやプロバイダーの利用

(携帯)電話、携帯メール、パソコン、PDAなど複数の緊急連絡手段の用意

などが必要であると思うが、

家族や友人間で、緊急時の連絡方法などについて

話し合って確認しておくことも大切かと思うなあ。

携帯メールで本文に「あ」だけのメッセージは、

SOSサインといった具合に遊び?心を入れると面白いかも。


最後に、災害時に役立ちそうなサイトを紹介しておきましょう。

危機管理情報:レスキューナウ・ドット・ネット
http://www.rescuenow.net/

災害掲示板SOSB
http://www.sosb.com/

防災気象情報サービス
http://tenki.or.jp/

ライフサーバー
http://www.lifeserver.co.jp/

All About Japan (防災)
http://allabout.co.jp/family/bosai/


今回の事件では、テロの恐怖と悲惨さを再認識したけど、

まなぶーとしては、過度な報復による泥仕合だけは避けて欲しいなあ。

また、宗教を軸とした差別や偏見等が生み出す争いを見るにつけ

多くの宗教が持つ排他性を、インターネットが緩和することは

できないものかしらと思うのであった。

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