Manaboo's Essay -- as the whim takes me -- マナブーきまぐれ独り言

マナブーHome >>> マナブーきまぐれ独り言 >>> 銃社会とボウリング
銃社会とボウリング

2003/5/13

先日、ボウリング・フォー・コロンバインなる映画を見てきた。

恵比寿の単館ロードショーで、大ヒットしていたものだけど、

私の地元川崎でも上映されることになったのだ。


チネチッタ川崎は、リニューアルしたことで映画館の数が増え

こうしたマイナー作品も上映されるように。

様々なタイプの作品に触れることができるのは、とても良いことだ。

長い目で見ると、市民や地域の文化レベルを向上させ、

地域経済の発展にも繋がるであろう。


さて、肝心の作品であるが、

ドキュメンタリー映画として、これほど飽きさせず

エンターテイメント性の高い作品は初めてであった。

早い話が、とっても面白い快作なのだ。

米国の銃社会が抱える問題(銃による死亡者が多い)について

外国と比較しながら、その原因を探っていくというものであるが、

見ていて感じたのは、

・監督(出演)の頭の良さ
・監督の行動力
・構成のうまさ

である。監督以外では、

マリリン・マンソンの頭の良さも目立っていた。

なにせ、言っていることが一番まともでなのである。


この作品を私が面白いと感じたのは、

強烈な風刺と皮肉の中に、

製作者が伝えたいメッセージが、込められているからであろう。

メッセージを支えるのは、

誠意であり、信念であり、エンターテイメントである。


かく言う私も、ホームページ等を通して

メッセージを伝えているので、

いろいろと考えさせられるし勉強になった。

知的好奇心を気持ち良く刺激して、

自分のメッセージを相手に伝えることができるよう、

まだまだ修行せねばいかんなー


日経BP社「電子自治体サイト」で連載を始めたコラムにしても、

「市民の視点で電子申請を」などと言いながら、

ついつい独善的になり、

「読者の視点」がおろそかになってしまう。

編集担当の方のフォローがなければ、

まるで掲載に耐えられないものとなるだろう。

理解しているようで、実は理解できていないことが多いということか。


心と体で情報を捉え、

知識を吸収し、

それらを自分の中で体系化する

という作業は、難しいことであるが

実に面白いことである。

そんなことを考えてしまう、ボウリング・フォー・コロンバインであった。

All Rights Reserved. Legal Notices. Copyright 1999-2003 Manabu Muta