地方行政を変えるプロジェクトマネジメント・ツールキット―自治体職員のための新仕事術

地方行政を変えるプロジェクトマネジメント・ツールキット―自治体職員のための新仕事術
西芝 雅美,マーカス イングル,塚本 壽雄,小林 麻理,東京財団
ぎょうせい

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民間で採用されるプロジェクトマネジメントの手法を、自治体向けにアレンジしたものを提案しています。

NPM(新公共経営)が嫌いな人やカタカナ用語が苦手な人にはオススメできませんが、自分たちの仕事のやり方を見直したいと思っている行政職員、特に今後の自治体経営の一翼を担う20-30代の職員の方々に読んでもらいたいですね。

欧米からの手法やツールは、経験や知識を体系化して、多くの人が再利用できる形にまとめたものです。フレームワークなどと呼ばれることもあるでしょう。

ワープロやプレゼンテーション用のソフトにも、テンプレート(ひな形)やインスタントウィザード(対話形式の自動ひな形作成機能)などがありますが、基本的な考え方は同じようなものです。

つまり、決まりごと(ルーチンワーク)はできる限り自動化しましょう、ということです。

こうしたツールを使えば、あまり知識が無い人でも(パソコン初心者でも)、それなりの結果(見栄えの良いポスターや案内状の完成)を得られてしまいます。

プロジェクトマネジメントも、とっかかりとしてはテンプレートぐらいなものと考えて、できるだけ簡略化した上で、実際に使ってみると良いでしょう。

例えば、引越しや部屋の片付け、職場の歓送迎会など、何でも良いのです。身近なイベントをプロジェクトに見立てましょう。

そこで効果を実感できないようであれば、実際の仕事にも役に立たない(使いこなせない)と考えて良いでしょう。