国連専門機関の事務総局長が“勝つ”ための国際交渉術教えます!

国連専門機関の事務総局長が“勝つ”ための国際交渉術教えます! (B&Tブックス)
内海 善雄
日刊工業新聞社

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ITU(国際電気通信連合)の事務総局長が教える、国際社会で活躍するための交渉術。

交渉術の基本や類型を知っておくと、ビジネスだけでなく、買い物や近所付き合いといった日常生活でも、けっこう役立ちます。

相手の出方や行動パターンを観察し、相手の真意を理解することで、こちらの希望を実現しやすくなりますね。

本書では、国際社会を舞台にしているため「勝ち」にこだわっていますが、日常生活や日本型ビジネスでは、「負け」を演出することも必要だったりします。

例えば、相手方が周囲の目や他人の評価を重視する人であれば、「こちらが負けました」状態を見せれば、相手方は満足してくれるので、こちらが望む成果を引き出しやすくなります。

仮に、こちらが望む成果を引き出せず、交渉が物別れに終わった場合でも、「こちらが負けました」としておけば、不要な恨みを買うこともありません。

戦術として「負けるが勝ち」とか「逃げるが勝ち」といったものが評価されるのは、人々や組織における価値観の違いをうまく活用したものと言えるでしょう。

なお、この方法は、自分自身が「負けず嫌い」で「他人の評価が気になる」場合は、自滅する可能性が高いので、気をつけましょう