ウォッチメン

アメコミ原作のダークなヒーローもの『ウォッチメン』を観ました。いつものように予備知識無しで観ましたが、普段はあまり意識されないアメリカの一面が伺える内容で、ハードボイルドなバイオレンスアクションものとしても良くできていました。

日本のコミックも、読者の高年齢化が進んでいるようですが、原作はもともと成人男性を意識した内容らしい。全編に漂うマイナー感というか、反骨精神といったものは、作者も嫌いじゃないなあ

実際、本作の内容も、アメリカ人の宗教観や哲学、80年代を中心とした歴史や科学などの知識があることで、より楽しめるものとなっている。

となると、日本人が観ても「なんや、よーわからん」のではと思うかもしれないけど、そうでもない。

例えば、永井豪のバイオレンスジャックとかを好きな人なら、かなり深いところまで楽しめるのでは。

こういうコミックが映画されてヒットするのだから、まだまだアメリカは侮れない。日本人が思っているほど単純ではないし、奥が深いのでございます