人口の動向日本と世界 2008―人口統計資料集
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眺めているだけで、なんだか楽しい。それが、人口統計。
もちろん、ビジネスチャンスを考える上でも、貴重な資料です。
例えば、不動産投資の場合。
アメリカの人口は増えているから、住宅の需要は増えます。
現在、住宅価格が下がっているのだから、投資金額に見合うリターンが望める価格になったら、投資すると。
他方、日本の人口はすでにピークを過ぎ、今後は減少していきます。
となれば、ただでさえ住宅が余っているのだから、米国に比べると投資チャンスは少ないことがわかります。
しかし、地域や都市によっては、人口が増えるところがあるわけで、そこには不動産だけでなく、様々なビジネスチャンスが期待できるでしょう。
作者が学生のとき、社会(世界史)の先生が、こんな話をしてました。
『今は、子供の事故死について、騒ぎすぎだ。昔は子供が死ぬことは、日常的な出来事だった。先生の周りでも、友達が池でおぼれ死んだりしてた」と。
その時は、ふーん、と適当に聞き流していたが、なんとなく死生観みたいなものを感じたものです。
これが、人口統計を眺めると、その通りだったと確認できます。
日本人の平均寿命が延びたのは、乳幼児や子供たちの死亡率が下がったのが大きいことが、よくわかるのです。
つまり、『昔の子供は、よく死んだ』という先生の話は、まんざらウソではないと。
年齢別の死亡原因を見ると、乳児の死亡原因は、「先天的な病気」などが1位ですが、子供が育ってくると「不慮の事故」が増えてきます。
さらに、大きくなって中学生や高校生になると、自殺が死亡原因の1位となります。
全体で見ると、自殺の死亡原因は6位ぐらいなのですが、若者の命に限ると「自殺」が最大の脅威なのです。
なお、本書に掲載されているデータの多くは、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集2008」で閲覧できます。
また、統計局ホームページには、人口統計だけでなく、様々なデータがありますので、参考にしてください
図表でみる世界の主要統計OECDファクトブック―経済、環境、社会に関する統計資料〈2008年版〉経済協力開発機構明石書店このアイテムの詳細を見る |