放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン(第2版)

総務省から、放送コンテンツ分野における、より透明で公正な製作取引の実現に向けた「放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン(第2版)」が公表されています。

いわゆる「派遣切り」が話題になったときのテレビを始めとしたマスコミ報道は、かなりひどいものでした。

下請いじめや下請切りでテレビ局社員の高給が成り立っているのにもかかわらず、「派遣切りは、けしからん!」と言っているのですから。。

製造業が派遣社員をバッファ(緩衝装置)として利用したのと同じく、放送業界にとっては下請企業がその役割を果たしてきました。

「自分のところを棚に上げて、よくそこまで言えたものだ」とは、業界に勤める友人(どちらかと言えば切る立場にいる)から聞いた言葉。

「うたばん」などで、とんねるずのタカさんが、テレビ製作の現場を支える裏方業界の悲惨さをギャグしているのを見るたびに、この人はエライなあと思いました。

テレビ業界にとっては、下請イジメは耳に痛い話なので、自らの報道番組などで取り上げることはありません。

しかし、ギャグにしてしまえば、少なくとも電波に乗ってお茶の間に流れるのですから、その過酷な実態を伝えることができるのです。

だから、タカさんは、チャップリンと同じぐらエライと思う。

本ガイドラインを通じて、コンテンツ業界の職場環境が少しでも良くなればと思います