ココ・シャネル
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何度も映画化されているココ・シャネルの伝記ですが、その中では一番新しいクリスチャン・デュゲイ監督の作品。
主人公を演じるのは、シャーリー・マクレーン。
シャーリー・マクレーンほど、息の長い女優さんは珍しい。
しかも、様々な年代で主役はもちろん助演や脇役まで演じている。
『アパートの鍵貸します』のエレベーターガールは、ホントに愛らしかったし
イーストウッドと競演した『真昼の死闘』の尼さんも魅力的だった。
個人的に大好きなピーター・セラーズの『チャンス』でも、実に可愛らしい女性を演じていました
ファッションブランドとしての「シャネル」も、シャーリー・マクレーンと同じぐらいに息の長い老舗ブランド。
その反面、「ブランドもの」を良しとしない人たちからは、定番・鉄板ブランドとして蔑視されることも多いかと。
そんな人たちも、本作品でココ・シャネルの生き方を知れば、少しは見方が変わるかもしれない。
ファッションを通じて女性の解放や自立を目指し、自らが実践していく姿は、男から見てもカッコイイ。
劇中でのセリフも印象的で、
「素材は関係ない、ビジョンが大切」とか
「服は着る人のニーズに合わせる」とかは
成熟社会を迎える現在の日本が大いに見習いたいところで
電子政府を考える上でも参考になります。
さらに
「ファッションは感情や思想と一体化している」
と言うセリフは、かなり本質を捉えていると思う。
誰もが感情や思想を持っている。
つまり、ファッションは、何もオシャレに気を使う人だけのものではない。
人によって感情や思想が違うのだから、同じブランドや服を着ても、その意味や価値は各人で異なる。
同じ人でも、日々感情の変化があり、思想も変遷していく。
そんな風に考えると、何のブランドだからとか、価格が安いとか高いとか、材質が良いとか悪いとかは、まあオマケみたいなものと思う。
大切なのは、色んな感情や思想があって良いんじゃないのという多様性、それを楽しめる寛容で柔軟な心や体ではないかと思う。
ブランドに罪はないのでございます
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