男たちの大和/YAMATO

遅ればせながら、男たちの大和/YAMATOを見ました。評判どおりの丁寧な作りで、なかなか見ごたえのある作品でした。

戦争映画を見ると、いつも自身の生活ぶりを反省してしまう。

過酷な状況の中でこそ、人の真価が問われる。

わかっているつもりなのだが、日常生活においては、そんな過酷な状況に直面することもないので、ついつい、のんべんだらりと日々を過ごしてしまう。

そんな私にとって、大和の中で描かれる状況は、なんとなくの絵空事でしかない。

ところで、上映中にずっと話している夫婦がいた。

「いい年して非常識だなー。若者のことを偉そうに言えんぞ。」と思い、声がする方を見ると、そこには、70歳は超えていそうな老夫婦がいた。

そう、まさに戦争体験者である。彼らにとっては、戦争は絵空事ではなく、過去の体験である。

大声で話しかけるご主人に対して、ヒソヒソ声で答える奥様

おかげで、貴重な解説付きで映画を楽しむことができた。

年配の方はもちろん、たくさんの若者に見てもらいたい作品です。