大前研一の新しい資本主義の論点、次世代の電子政府を考えるヒントとして
大前研一の新しい資本主義の論点 | |
クリエーター情報なし | |
ダイヤモンド社 |
福島原発問題に関連してインターネット上で存在感を示した大前研一氏ですが、大前さんを知らない若い世代にとっては、良い刺激になったのではないかと思います。
本書は、そんな大前氏による「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載された論考の選集。冒頭には40ページほど氏の書き下ろしもあります。
関連>>HBR Blog Network
・経済・金融
・企業
・グローバリゼーションと新興経済
・技術と環境
といったテーマで内容のバランスも良く、各論考が短いので気軽に楽しく読めます。
「次世代の電子政府」を考えるヒントも多く、電子政府は「政府や行政だけを見ていてはいけない」ことを再確認できました。
例えば、「資源生産性」について書かれた論考からは、減少する労働人口と共に公務員の人数も削減され使える予算も減っていく中で、どのようにして行政サービスを維持・向上していくか、優先順位をどのようにつけるか、電子政府の役割は何か・・・と考えが広がっていきます。
「セマンティックウェブ」や「プライバシー」について書かれた論考を見て、ネット上におけるプライバシー問題にどう対応するか、現在検討されている番号制度の方向性をどこに定めるべきか・・・と考えるのも楽しい。
ということで、知的好奇心が旺盛&妄想好き?な人にオススメでございます