電子行政研究会セミナー:東京都知事選挙におけるインターネット選挙運動の検証(2014年3月26日午後)
日本ではまだ始まったばかりのインターネット選挙運動ですが、これまでにも一定の成果を上げてきました。特に、「支援者を集める」「お金を集める」といったことは、「広く浅く」を得意とするインターネットの特性が生きてきます。具体的な手法としても、クラウドソーシング、クラウドファンディングといったやり方が確立しつつあります。
その一方で、肝心の「得票」には、あまり結びついていないように思います。都知事選の家入氏も、当選を果たした舛添要一氏の約211万票(得票率43%)に対して、わずか9万票弱(得票率1.8%)と寂しい結果に終わっています。「広く浅く」のネットの特性は、比例代表制のように地域性が低い方法には馴染みやすいものの、都知事選のように地域が限定された死票の多い小選挙区制の選挙とは相性が悪いとも言えます。
選挙における「得票」は、オンラインショッピングで言えば「購入」にあたります。そこでは、購入ボタンをクリックして、実際にお金を払ってくれる人が、本当の「顧客」なのです。ネット選挙運動における本当の顧客は、「自分に投票してくれる人」に他なりません。いくら支援者やお金を集めても、「自分に投票してくれる人」を増やさなければ、選挙で勝つことはできません。
電子行政研究会では、参議院選挙におけるインターネット選挙運動を検証し、今後の選挙制度改革を提言するために公開セミナーや意見交換会を行ってきました。
今回のセミナーでは「東京都知事選挙におけるインターネット選挙運動の検証」をテーマに議論を行います。パネリストには、インターネットと選挙運動の分野で活動に取り組んでいる研究者、選挙プランナー、地方議員をお招きします。パネリストの皆様は、これからの日本を創っていく若い世代の方々ばかりです。
日時 2014年03月26日(14時~17時)
場所 東洋大学大手町サテライト(新大手町ビル1階)
参加費 2,000円(税込)
定員 50人(先着順)
主催 情報通信政策フォーラム 電子行政研究会
パネリスト(五十音順):
音喜多駿(東京都会議員/みんなの党東京都議会第6支部支部長)
西田亮介(立命館大学特別招聘准教授)
松田馨(選挙プランナー/株式会社ダイアログ代表取締役社長)
モデレーター:
山田肇(東洋大学教授/情報通信政策フォーラム理事長)
■イベント概要と申込みページ
http://kokucheese.com/event/index/155093/