つぶやき電子政府情報(2014年8月17日):人事・給与システムと行政改革に踏み込めない電子政府
人事給与システムの怪|河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり
http://www.taro.org/2014/08/post-1510.php
特許庁システムほど有名ではないものの、電子政府関係者にとって「人事・給与関係業務情報システム」の失敗(開発費が予定の2倍に膨張、開始まで10年以上かかり、使い勝手も悪い)はよく知られた話で、司令塔不在の縦割り電子政府、過剰機能型電子政府、ギャンブル型巨額投資電子政府の象徴でもあります。
さて、私の理解では、人事給与システムの問題は、「行政改革の伴わない電子政府の限界」であるというものです。
平成27年度 国の施策並びに予算に関する提案・要望(マイナンバー制度関係)(PDF)
http://www.nga.gr.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/3/02%20140806%20kanboyoubou.pdf
プライバシー保護・個人情報保護方策、住民サイドに立った具体的なメリット、導入に当たってのコスト、広報(国民の理解)、個人番号の利用範囲の拡大、システム構築・改修や維持管理に要する経費、条例改正や特定個人情報保護評価など地方側で対応が必要となる作業への影響など。
「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」を改訂しました(METI 経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2014/08/20140808003/20140808003.html
修正・追加は、消費者の操作ミスによる錯誤、未成年者による意思表示、情報財の取引等に関する論点、デジタルコンテンツなど。テーマごとに最終改訂年月を提示してます。デジタルコンテンツ提供サービス終了後のデジタルコンテンツの利用、電子出版物の再配信を行う義務、オンラインゲームにおけるゲーム内アイテムに関する権利関係など、「あの企業やサービスの問題かな」と思える内容で、しっかり改訂していますね。電子政府サービスも、当準則に対応することで、民間サービスとの格差を縮めやすくなります。
法務省:民法772条(嫡出推定制度)及び無戸籍児を戸籍に記載するための手続等について
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji175.html
「子の血縁上の父が夫とは別の男性である場合には,法律上の父と血縁上の父とが異なることになりますが,市区町村の戸籍窓口においては,出生した子の法律上の父が血縁上の父と同一か否かという実質的な審理はできませんから,血縁上の父を父とする出生届書を提出しても,出生の届出は受理されません」と。
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/goiken.html
中間整理で示した未来像や改革・変革の方向性についての意見や、人口急減・超高齢化の克服や望ましい未来像の実現のための取組についての提案を受付中。期限は特にありません。東京オリンピック開催の2020年が重要な分岐点になりそうです。
関連>>「選択する未来」委員会 中間整理
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/shiryou.html