Yahoo!みんなの政治から学ぶ
最近、Yahoo!みんなの政治がスタートしました。政治分野の広告市場は、大手ポータルサイトから見ても魅力的な存在なのですね。こうした民間ポータルによる「政治」への働きかけは、日本の電子政府にとっても良い刺激となります。
実際にサイトを見ると、政府系サイトとの差は歴然です。
最新ニュースはもちろん、
国民の関心や政府動向を踏まえた特集、
マンガや用語等による解説、
政党・地域・議案などからの横断的な検索機能、
アンケート・投票・掲示板などの双方向なやり取りなど、
初心者から上級者まで楽しめるコンテンツが
バランスよく盛り込まれています。
他方、政府系サイトは、国会会議録検索システム、衆議院、参議院とバラバラに運営されており、縦割り感が否めません。
電子政府先進国であるためには、
国会・議会をテーマにしたポータルサイトが立ち上がり、
両議院はもとより、内閣法制局などの関連機関も含めて、
総合的・横断的に情報提供を行い、
請願(国民が国政に対する要望、苦情等を直接国会に述べることができる制度)などもオンラインでできる、
というのが最低限のレベルと言えるでしょう。
その上で、地方議会との連携も進め、
国民による政治への関心と理解を深め、
様々な年齢層・職業層からの、
より積極的な参加(オンラインでもオフラインでも)を
呼びかけるのです。
このように、日本の電子政府は「政治」へのアプローチに弱いのですが、逆に言えば、まだまだ未開拓の分野ということです。
「みんなの政治」というタイトルで、この分野に力を入れてきたヤフー。
さすがだなー