オーラの泉に学ぶ、古典のススメ
ほとんど毎週、テレビ朝日の「オーラの泉」を見ている。美輪さん、江原さん、国分君のやり取りが楽しく、ゲストの話を通じて、色々と勉強になることも多い。
美輪、江原両氏の話が面白いのは、その神秘性も然ることながら、両氏の知識と人生経験の深さにあると思う。
とりわけ、宗教・哲学、文化・芸術などへの造詣の深さには、頭が下がる。
六星占術で有名な細木数子氏は、テレビを見る限りでは、「陰陽五行思想」や「儒教」の影響が強く、より商業的(悪い意味ではない)な印象を受ける。
もちろん、細木氏の知識と人生経験もスゴイと思うが、美輪氏、江原氏の場合は、様々な宗教や思想をも受け入れる、より寛容で中立的な印象がある。
細木氏の人気ぶりを見ると、何とも不安定な「自由」を与えられたために、倫理・道徳観の「拠り所」を失ってしまった現代人が、細木氏に「拠り所」を求めているように思う。
そして、占いや宗教に頼りづらい日本人は、数学者が著す「国家の品格」を求めるのだろうと。
身近に「拠り所」が見つからない人は、古典を読んでみると良いと思う。
仏教、キリスト教、イスラム教、儒教、道教などの宗教には、どれも倫理・道徳の教えがある。それらの教えを伝える古典には、長く読み継がれただけの内容と説得力を備えている。
いくつかの古典に親しみ、自分に合ったものを取り入れていけば、バランスの良い倫理・道徳観を身に付けることができると思う。
作者の場合、4,5年に一度「論語」を読んでいる。読むたびに、生活や仕事における問題へのヒントを教えてもらえるのだから、本当に奥が深い。
「論語」に関連して、とても気に入っているのが「中庸」という考えである。どんなに難しく見える事象も、「中庸」という視点で見ると、何となく答えが見えてくる。
ということで、迷ったときこそ、古典(基本)に帰ることをオススメします