日本語教室の年末イベントに学ぶ
ボランティア参加している日本語教室で、年末恒例のイベントがありました。日本語教室は、地域に住む外国人と一緒に日本語を勉強しながら、異文化交流しましょうというものです。
まずは、ゲームその1としてトランプ。ルールが単純で誰でも楽しめるということで、神経衰弱をチーム(各国混合)対抗でやりました。
これが、意外?に好評で、ワイワイ盛り上がりました。途中途中で、司会者特権「神の一声」で非情なシャフル(ごちゃまぜして再開)なども行い、盛り上がり度もアップ! 見事優勝したチームには、ミニお菓子詰め合わせ袋を獲得したのでした。
トランプゲームでは、ボランティアの一人が東急ハンズで購入したと言う、超特大トランプが大活躍。面白そうだと勢いで買ってしまったものの、使い道がなくて困っていたらしいので、さぞかしトランプも喜んでいることでしょう。
その後は、恒例のビンゴゲーム大会。みんなで持ち寄ったプレゼントを、ビンゴが揃った人からもらえるのですが、厳重!?に封がしてあるため、中身がさっぱりわからない。。早くビンゴが揃ったからといって、良いものをもらえるとは限らないのだ。これを、「舌切り雀のツヅラ方式」と言う。(ちょっと違うか。。)
ちなみに作者は、「ディズニーキャンディー瓶詰め」をゲット。ちょー嬉しい
ともあれ、みんな楽しんでくれたみたい。主催者(今回は、私が世話人をしているクラスの担当であった)としては、一安心です。良かった良かった
ところで、こうしたイベントの準備は、仕事の勉強になることが多い。
ボランティア(特に日本人)というのは、もちろん善い人が多いのですが、自ら考え率先して行動する人は少ない。年齢、職業、経歴もバラバラで、けっこう我が強い人も多い。イベント自体は簡単な内容ですが、人に動いてもらうのは、それなりに工夫が必要となるのです。
作者が行ったのは、次の3つ。
1 ドキュメントの作成
・買物リスト
=品名や個数の他に、なぜ必要でどのように使うのかも説明。
予算の目安も記載し、コスト意識を持たせる
・受付名簿
=学習者、ボランティア、当日参加に分類。
当日の出席状況は、事後の報告等で必要となります。
・進行表
=当日の準備から終了(片付け)までの時系列で記載した。
各自の役割分担を明記し、自分がいつ何をすれば良いのかわかるようにした。
ゲームのルールも記載し、進行中に混乱がないようにした。
全体図(テーブル配置など)を添えて、準備の際にイメージしやすいようにした。
2 明確な役割分担と対面での依頼・説明
各メンバー(5名+職員)の性格・長所・当日の時間都合などを考慮して、役割分担を決めました。役割分担は、進行表に書いてあるので、それを渡すだけで足りるとも言えますが、実はそれだけでは不十分です。対面&口頭で、きちんと説明して「よろしくお願いします」と添える。これだけで、その人の働き振りが変わってくるはずです。
・司会進行
=共同世話人である女性に依頼。声もよく通り、司会業にも慣れている。
大変頼りになる方である。
・写真撮影
=日頃は作者が担当することが多いが、今回は年配の男性にお願いした。
趣味でデジタルカメラを始め、教室にも通っていると聞いたからだ。
すでにリタイアしている方なので、時間にも余裕があり、準備などでも
活躍していただいた。
・ゲーム補助
=他の3人は、仕事の都合もあり、準備などには参加できないため、
ゲーム進行の補助をお願いした。サンタの衣装も喜んで着てくれた。
一人の男性は、控えめで大人しいが、気配りのできる人なので
ゲーム中、上手に司会者をサポートしてくれた。
・受付
=写真係の方にお手伝いしてもらいながら、作者が担当した。
受付をしていると全体の状況が理解できるからだ。
進行状況を俯瞰できるよう、受付席を部屋の後方(入口付近)として、
適宜メンバーに指示を出すようにした。
・その他
=日本語教室を運営する市民館(川崎氏教育委員会)職員の方には
色々とお手伝いいただいた。税金で給料もらっているのだから
働いて当然と考える人もいるのだが、そんなことは全く関係ない。
大切なメンバーの一人である。
3 終了後のお礼
イベント終了後には、参加者全員に片づけを手伝ってもらい、各メンバーにはお礼を述べます。協働して一つのことを実施した後だけに、「来年もよろしくお願いします」の一言にも、自然と心がこもる。
ボランティア活動を通じて、実に多くのことが学べます。ここに書いたことは、ほんの一例なんですよね。
さー、来年もがんばるぞー