ユナイテッド93

2001年9月11日、アメリカで起きたテロ攻撃事件を描く「ユナイテッド93」を見ました。物語の内容については賛否両論だけど、ドキュメンタリータッチのパニック映画としては、秀逸の出来と思う。テロで亡くなった人たちのご冥福をお祈りします。

この映画の良いところは、テロリストたちを単なる狂信的な集団の一員と描いていないところである。

テロを実行するに当たり、彼ら(若者が多い)も、一人の人間として、葛藤し苦悩している。

それは、若き日のマホメットが抱えていた苦悩とも共通するように思う。

宗教は神を讃えるものであるが、それを取り巻く人間は、神秘性とかけ離れた、非常に人間味溢れる存在である。

人間ゆえに、それぞれの解釈や信仰があり、過ちも争いも絶えない。

そんな人間が、地球という星で一緒に暮らしているわけだから、何とか平和に共存できる方法を、みんなで一生懸命考えていかなければいかんなー、と思ったりするのであった。

見ることで、色々と感じ考えたい作品でございます