電子政府ポータルのチェック項目 (e-Gov懇親会感想その4)
最後に、「電子政府の総合窓口」見直しのチェック項目メモを公開します。政府系サイトのユーザビリティをチェックする時の参考にしてもらえれば幸です。
たくさん項目がありますが、電子政府・電子申請を成功へと導くためには、たくさんするべきことがあって、それらを確実に一つずつこなしていくことが必要なのです。キラーコンテンツやキラーアプリに期待してはダメです。
電子政府の総合窓口も、システム構築ベンダー(ではスキルや時間的に無理なので)とは別に、ユーザビリティの専門家に依頼して、一度チェックしてもらうことをおすすめします。
1 コンセプトや目的の説明に、ユーザー中心の設計思想を理解していることが読み取れるか?
2 サイトは誰が何のために運営するのか?
職員の顔が見えてくる?
民間サイトとの違い(長所、短所)
既存のサービスと比較して割安?
3 画面のデザイン・構成・わかりやすさ・見易さ(情報構造)
一般的なインターネット環境で使えるか?
800×600のモニター解像度で見たときの印象は?
4 利用者とのやり取りの容易性(メール、電子申請、質問・意見など)
5 PDFを多用していないか?
6 アクセシビリティ(携帯、PDA、障害者、文字の大きさ)
7 表現が難しくないか?(役所言葉は原則禁止、簡易版と詳細版)
8 サイトの目的は何か
9 利用対象者は誰か?(個人、企業などターゲティングは?)
10 何をしてもらいたいか(情報収集、イメージアップ、電子申請、政治参加)
自信を持ってオススメできるサービスは何か?
11 コンテンツを管理し見せるための技術は何か?
12 電子政府総合窓口のブランドは何か?
13 利用者に、どのような良質体験を提供するのか?メリットは明確か?
14 サイトマップのわかりやすさ
15 認識している課題・改善点と対応策・実施予定は?
16 分類は、利用者の行動やイメージと合致するか?
17 利用者が目的達成までのステップは?(必要クリック数)
18 サイトの基本構成(共通情報)は十分か、多過ぎないか
19 ナビゲーション機能は、問題解決の助けとなるか
20 基本UIは、何を使うのか(フラッシュ、JAVA、HTML,PDF)
21 評価・改善の仕組みはどうなっているのか?
サービスを改善する仕組みはあるか?
新しいサービスの追加はあるか?
22 ガイドライン等でのチェックやユーザーテストは行うのか?
23 既存の業務を合理的・効率的にしてくれるか?
省庁・自治体・民間等の協力・連携があるか?
24 利用者の満足度の測定は? ページごとの感想選択など
25 セキュリティ・プライバシーの対応と説明は十分か?
26 費用対効果:今回の更新にかかった費用は?
27 どんな目標を立てているか?
アクセス数、利用時間、ユニークユーザー、リピーター、満足度
関連>>情報を自然な形で整理する(特集「ユーザビリティ」より)