シンプルな電子政府サービスを

ウェブにおける多くのサービスがそうであるように、電子政府サービスもシンプルな方が良い。とりわけ、できるだけ多くの人に使ってもらいたい(利用対象者を絞り込んでいない)のであれば、シンプルであることは必須条件となります。使ってもらうために「利用者を絞り込む」のではなく、「機能を絞り込む」という手法です。

ITmediaに「セキュリティはシステム構成から――忘れられた原則」という記事がありました。この中で、「必要なものだけを構築する」といったシステム構成の原則について触れています。

こうした記事を見ると、電子政府に対する作者の方向性を確認できるので、ちょっと安心しますね。

「電子政府コンサルタント」である作者は、「電子政府」に関するものよりも、違う分野の本を読むことが多い。

土木、建築、美術における設計・構成力は、情報システムのアーキテクトを考える上で参考になるし、人体や自然の仕組みの一端を知るだけで、電子政府・電子申請サービスの無駄な部分が見えてきます。

そして、どんな分野でも、原理・原則は非常にシンプルであると理解しています。

ある電子政府サービスが、シンプルで使いやすいものになるかは、企画や設計の段階で決まってしまいます。

ですから、出来上がったサービスを、ちょっとやそっといじったところで、まず使いやすいサービスになることはありません。また、ちょっと良くするためでも、多大な費用が必要になったりします。

良い電子政府サービスを実現したいのであれば、「本当に必要なもの」は何なのか、じっくり考える必要があります。

それは、実現したい電子政府サービスを具体的に思い描くことであり、目的を明確にすることであり、利用者のニーズやメリットを理解することなのですね

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