利用者の「ニーズ」は、こまめに何度も考える必要がある
電子政府・電子申請サービスでは、利用者である国民や企業のニーズを考えることが大切です。ところが、ほとんどの場合、役所側の「思い込み(妄想とも)」でニーズが決まってしまい、肝心の利用者は置いてけぼり・・・というのが現状かと。
これだけ物や情報に溢れ、人々の価値観や生活スタイルが多様化すると、「ニーズ」を理解して、それに見合ったサービスを生み出して、適切なタイミングと方法で提供することは、ものすごーく難しい。
とは言え、現在の電子政府・電子申請サービスが、国民のニーズから離れてしまい、結果として利用が進まないのは、それなりの理由があります。
・「利用者」が誰なのか明確にしない
・サービスを作る過程で「利用者」が参加していない
まずは、この二つが大きい。
「利用者(ターゲット)」を明確にして、「利用者」が参加する機会を増やすことで、サービスの質も利用率も向上するはず。
次に大切なのが、ニーズを考えるタイミングです。
1 サービスを考える前にニーズを調べる
こういうニーズがあるから、こんなサービスあると便利なのでは?という「アイデア」が生まれました。
2 サービスを考えてからニーズを確認する
「アイデア」を基に、これなら使ってもらえるだろうという「サービスモデル案」を考えました。もしこんなサービスがあれば、あなたは使ってくれますか?
3 仮サービスを作ってから、ニーズを確認する
「サービスモデル案」を基に、「仮サービス」を作ってみました。実際に使ってみてどうですか?あなたは利用したいと思いますか?
4 本サービスを開始してから、ニーズを確認する
「仮サービス」を改良して、「本サービス」を開始しました。実際に使ってみてどうですか?便利ですか?不便なところはありますか?
最低限、この4ステップが必要なのですが、日本の電子政府・電子申請サービスは、
1で見切り発車して
2を飛ばして
3は形だけ(スケジュール調整?)
4は最近になって、ようやく少しずつしてるかな?
というレベル。利用が進まないのは当然でございまする
電子政府・電子申請サービスを使って欲しいと思うのであれば、もう少し真剣に「利用者のニーズ」を考えましょう
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