トヨタ式の大掃除
ビジネス関連の記事や本を読んでいると、成功する企業や店舗ほど、「掃除」を大切にしているのがわかる。ということで、今年の大掃除は「トヨタ式」で、しかも11月ぐらいから始めてみた。
トヨタ流改革の基礎とされる「整理、整とん、清潔、清掃、しつけ」の5つを、大掃除にも活用しましょう、ということね。
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作者は、「なるほど」「これは良い考えだ」「使えそうな手法だ」と思ったら、まずは実践してみる。
MBA流のマーケティング術、プロジェクト・マネジメントなど、何でも良いのだが、仕事に限らず日常生活の様々な場面で、その一部でも実践してみると、理解が深まり、後々役に立つことも多い。
実際に、「トヨタ式」で大掃除してみると、その効果に驚くばかり。
まず、「整理」のために、「いらないもの」を全部処分したところ、それだけで大掃除の80%は終わってしまった。
本、CD、電気製品、パソコン関連、服、楽器、食器、雑貨類などなど。
いかに、世に物が溢れているかが実感できる。
ちなみに、いらないもの=使ってないもの、使うことが無いもの、である。
「使えそうなもの」「まだ使えるもの」も、1年以上使った記憶が無いのであれば、全て「いらないもの」である。
「思い出」「思い入れ」のあるグッズで、「無くなると寂しくなるもの」 は処分しない方が良い。
作者の場合、家にある物の6割ぐらいを「いらないもの」として処分(ほとんどがリサイクルショップへ)できた。
続いて「整とん」
個人事務所で一人暮らしの作者は、「自分だけわかって使えれば良い」ので、とても簡単である。
・書類は縦置き(横積み厳禁、不要な紙は即処分)
・見える化(よく使うもの、定期的に使うもの:お店の陳列棚のように)
・連想ゲーム(記憶をたどれば欲しい物にたどり着ける)
といった点だけ気をつけて、あとは有り余ったスペースを好きなように使って整頓すれば終わり。
部屋が汚い人は、
・日常的に横積みが続き(ほとんど地層と化している)
・整理しないまま物が多い状態で見える化(ごちゃごちゃ物が並んでいる)
しているんじゃないのかなあ
続いて、「清潔、清掃」
これも、物が少ないものだから、掃除機をかけるにしても、雑巾で拭くにしても、非常にやりやすい。日々の掃除も、かなり楽になった。
最後に、「しつけ」
・使ったものは、元に戻す
・いらないものは、即処分する
・定期的に、賞味期限をチェックして処分する
仕事の資料、本、CD、雑誌など、食べ物でなくても賞味期限があると考え、自分で賞味期限ルールを決める。
雑誌:半年か一年に一度、バックナンバーを処分する
服:新しい服を買ったら、それと同等以上の服を処分する、などなど
うまく自分を「しつけ」できれば、来年の大掃除は、もっと楽になるだろうなー
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