電子政府でやってはいけないこと、「過大な投資」

電子政府・電子申請でやってはいけないことの一つに、「過大な投資」があります。

・最新の技術を採用し
・大きな規模と範囲で実施し
・固定的なスケジュールで進める

ということですが、利用者に対して「利用を強制する場合」を除くと、この「過大な投資」をやってはいけません。

なぜなら、電子政府はギャンブルではないからです。

これに対して、「慎重な投資」があります。

・成熟した技術を活用して
・小さな規模や範囲で実施し
・利用者の反応を見ながら、柔軟なスケジュールで進める

ということです。

「成熟した技術の活用」は、

・安く上がる
・安定している
・作り手にも使い手にも優しく、受け入れられやすい

といったメリットがあります。

電子政府・電子申請の分野は、変化のスピードが速いので、5年もすれば見直しが行われますので、割高な最新技術を採用しても、その鮮度は保てないのです。

「小さな規模や範囲での実施」は、

・初期投資を抑えられる
・プロジェクト管理がしやすい
・失敗した時の被害を最小限にできる
・撤退しやすい

といったメリットがあります。

「利用者の反応を見ながら、柔軟なスケジュールで進める」とは、あたかも子供を育てるように、「成功事例を育てる」ことを意味します。

成長の様子を見ながら、時には厳しく、時には優しく、愛情と余裕を持って育てるのですね。

もし、「成功事例」を育てることができたら、それを核として、拡大するなり応用するなりして、より大きな成功事例や新たな成功事例を作っていけば良いのです。

電子政府・電子申請の普及にも、愛情と情熱が大切であることを理解して欲しいな