電子自治体のベストプラクティスを活用するには
総務省から「地方公共団体における情報システムの効率化に向けた取組に関する事例集(システム効率化ベストプラクティス集)」が公表されています。今後は、電子自治体「サービス」のベストプラクティス集も欲しいですね。
関連>>青森県における「ワンストップ公共サービス・ポータルサイト」の実証事例(社団法人テレコムサービス協会)
今回の事例集に含まれるのは、
1 EA(Enterprise Architecture)への取組事例
2 共同化への取組事例
3 システムのオープン化への取組事例
4 調達方法の改革への取組事例
5 調達・開発プロセス改革への取組事例
6 その他への取組事例
作者の印象では、横須賀市だけ、レベル二つぐらい違う感じです。
他の自治体における事例は参考になりますが、表面的な手法にばかり目がいってしまわないよう注意したいところ。
成功事例には、それを支える「哲学・思想」があります。
手法は、「哲学・思想」を具現化するためのものであり、一つではありません。
成功事例から学び、実際に導入するには
1 成功を支える「哲学・思想」を理解し共感する
共感できなければ、導入する必要はありません。
2 成功を具現化する手法が適切か見極める
自らの規模・予算・ITスキル・組織文化などを考慮します。
3 具体的な導入計画を作成する
企画・立案、計画、実施、評価、改善など、全ての段階に「哲学・思想」が生きるようにします。
成功事例を導入した後で、「システム」ではなく、「自分たちの組織や仕事」がどう変わっているか。
それが鮮明にイメージできた時に、「ビジョン」となります。
成功事例の導入だけでなく、ベンダーさんから新しいソリューション(しシステム、ソフトウェア、サービスなど)を勧められた時にも、まずは「哲学・思想」を知るように心がけると良いでしょう。