「オンライン利用促進のための行動計画(改定)(案)」の公表
IT戦略本部(CIO連絡会議事務局)から「オンライン利用促進のための行動計画(改定)(案)」が公表され、意見を募集しています。意見募集期間は、平成19年3月16日(金)から平成19年3月26日(月)午前10時まで。
計画では、国におけるオンライン電子申請について、利用状況(件数、利用率)、平成20年度までの目標値、具体的な措置内容(添付書類、本人確認方法、手数料、処理時間、利用可能時間、インセンティブ、システム改善、広報・普及活動)などが明記されています。
この行動計画(アクションプラン)は、今後の電子政府・電子申請の行方を占う上で、非常に重要な内容を含んでいます。
ただ、各省庁の各手続(特に利用を促進するべきとされるもの)ごとに書かれているので、ページ数が多い割りには重複する内容が多く、読むのに大変苦労するのが困りものでございます。
作者としても、(時間があれば)もう少しわかりやすく整理して、本ブログで紹介したいと思います。
具体的な措置を見ると、「各省庁レベルでできること」は、一通りやってあると言えるでしょう。
後は、
・利用者(企業、国民、仲介業者など)の参加機会を増やす
・民間サービス(ウェブサイト、ソフトウェアなど)と連携する
・他省庁や自治体と連携する
ことで、「これからするべきこと」「これからできること」を考えていく必要があります。
大切なのは、利用者が喜んで利用するサービスを、できるだけ具体的に思い描くことです。
理想のサービスモデルがイメージできたら、「実現するための方法」を考えれば良いのです。行政だけで実現できなければ、他の行政機関や国民・企業に助けてもらえば良いのです。
「どんなサービスも、やる気になれば実現できる」を基本としましょう。
間違っても、「実現できない理由」を考え並べて満足することだけは止めましょうね
不動産登記甲号は50%あきらめか
ちょっとお久しぶりです。
法務省の不動産登記申請(いわゆる甲号事件)ですが、20年度目標が5パーセント、これで添付書類省略などの措置がなく、わずかばかりのインセンティブで、最終年度の22年度に50%達成できるわけがありません。
投資額を考えるとあきらめたと書けないのでしょうが、供託同様、対象からはずして、証明と地図などにシフトを変えて、このさい、やっかいものの登記識別情報存廃の議論を本格化したほうがいいでしょう。
ふむふむ
議事録が公開されましたが
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/densihyouka/dai9/9gijiyousi.html
「○ 内閣参事官 政府としては、世界一便利で効率的な電子行政を実現すべく、できるだけ利便性を実感していただけるような取組を進め、紙を原則とした社会から電子を原則とする社会に切り替えていきたいと考えており、政府全体として2010年度50%以上を達成するという目標に変わりはない。 」
法務省の登記関連でいえば、証明類(乙号)が絶対量が多いから、これで52%いけば、省全体で50%は越える。それでいいとも読めますね。
GISアクションプランのパブコメで、法務省は地図の電子化を2010年に完了させることを追加させられてますが、オンライン利用2010年、登記特別会計も2010年度まで、二兎を追うことは難しいのでは。
50%の呪縛
sagoさん、こんにちは
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなり、申し訳ありません。
政府全体でも各省庁でも、「50%の達成」を第一に考える傾向が強いので、「稼げるところで稼ぐ」という流れだと思います。
目標達成に努力する姿勢は大切ですが、「点数稼ぎ」のようになってしまうと、本来の目的から離れてしまうばかりか、「見苦しい」と国民から不信感を買ってしまう危険もあります。
もちろん、評価に際しては、省庁全体、省全体、同種同系列の手続グループ、個別の手続、それぞれの利用率を見られるわけですから、
利用が進まないものは廃止、利用が進むものはベストプラクティスとして、他の手続にも適用していく。といった形になると思います。
不動産登記申請(甲号)については、利用が進まず、廃止を含めた再検討(再設計)へ。となりそうですね。
証明類(乙号)については、「オインライン閲覧サービス」と「証明書交付サービス」とに分けて評価し、それぞれの改善策を検討することになると思います。
報告書は今日あたり
むたさん ありがとうございます。
電子政府評価委員会 平成18年度報告書は今日あたり公開されますか?
ずっと非公開でしたので首を長くして待っておりました。
おそらくは
sagoさん、こんばんは
いつもありがとうございます。
電子政府評価委員会の報告書ですが、親界である「IT新改革戦略評価専門調査会」の報告書に合わせて公開されるのではないでしょうか。
ですから、今月中か、あるいは来月(5月)以降になるかもしれません。
今日から地図サービス
むたさん ありがとうございます。
意外と公表が遅かったのですね。気長に待ちます。
今日からいろんなサービスがスタートしてますが、登記情報提供サービスで地図も見れるのですが、いろいろ追加インストやら環境設定が面倒ですね。
とりあえずテスト画面は開いたが、こんなもんか。
拡大、縮小がウリなだけで、地番クリックで所有者情報が出るなどというのはいつになることやら。
法務省慌てふためく
昨日から、法務省オンライン受付システムのアクセスが集中して慌ててます。
http://www.moj.go.jp/oshirase10.html
まあ うれしい悲鳴なのでしょうが、登記情報提供サービスで始まった地図の閲覧サービスで印刷するのに要求されるjavaプラグインの設定 -Xmx192mがかなり悪さをして、環境によってはブラウザがいきなり落ちるなどの症状が出ているようです。
いずれにせよかなりテスト不足のようですね。