「世界最速のインディアン」に学ぶ、国民を味方につける電子政府とは

世界最速のインディアン』を観ました。ニュージーランドの片田舎に住んでいる60過ぎのおじいちゃんが、アメリカで行われるバイクのスピードレースに挑戦するまでのドラマなんだけど、いやいや学ぶべき点がたくさんの良質ドラマでした

なんと言っても、主人公を演じるアンソニー・ホプキンスが良いなあ。

作者が面白いと思ったのが、主人公が行く先々で色んな人に助けてもらうところ。

なぜ見知らぬ人が彼を助けてくれるかというと、彼には思わず助けたく、応援したくなってしまう魅力(要素)があるからです。

1 レース、スピードに対して純粋な情熱に溢れている

2 優れた知識と技術(メカニック&ライダーとして)を持っている

3 (お金が無いので)コスト意識が高く、何でも無駄にしない

4 古いものを大切にし、あるものを有効活用する

5 偏見なく人に接っし、寛容で、柔軟性がある

これを電子政府にあてはめると、

1 電子政府で国民に喜んでもらいたい、役所を変えたい等の情熱が伝わってくる。

2 電子政府に必要な法律・IT・サービス等に関する知識・技術がある。たとえ今は無くても、積極的に勉強し習得する意欲と行動力がある。

3 常にコスト意識を持ち、税金の無駄使いをしない。

4 成熟した技術やサービスモデルを採用し、あるもので今できることを実践する。

5 市民を含む様々な利害関係者の声を聴き、「ダメ」ではなく「それもあり得る」から入り、柔軟に運用できる「ゆとり」あるシステムを作ることが出来る。

国民を味方につけることが出来れば、電子政府の可能性は大きく広がります。

国民が応援したくなるのは、電子政府が「情熱的」で「誠実」で「努力家」で「倹約家」で「尊敬」できることが必要です。

さらに、国民が参加することで「連帯感」や「一体感」が生まれれば、電子政府は多くの国民を味方につけることができます。

もしも利用率50%にこだわり過ぎて、無理やりに数字を操作したり件数を寄せ集めたり、多大な費用(インセンティブ)で数字を稼いだりすれば、国民からの信頼・支援を失うことになるでしょう。

利用率50%を達成できなくても、素直に非を認め、誠実に説明し、今後の対策について一緒に考えてもらえるように国民にお願いすることができれば、より多くの国民から電子政府の理解と支援を得ることが出来るでしょう。

長い目で見た場合、どちらが得策なのか。。

ということで、電子政府・電子申請の関係者にもオススメの『世界最速のインディアン』でございます。

関連>>世界最速のインディアン(公式サイト)

“「世界最速のインディアン」に学ぶ、国民を味方につける電子政府とは” に1件のコメントがあります

  1. ★「世界最速のインディアン」
    2007/02/03劇場公開日のナイトショウで鑑賞。
    オートバイの世界記録を作ろうとするジイさんのお話・・って事は、
    予告編見て知ってます。

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