マナブー今週の注目記事(2007/4/27)

●「合理」で入り「情理」に近づくとき、企業再生が始まる(nikkei BPnet)
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/interview/070425_toyama2/
 企業再生ほど追い詰められた状況ではないものの、電子政府も「組織改革・業務改革」であり、内外から刺激を受けながら進められます。
 刺激は「合理」だけでもダメだし「情理」だけでもダメ。しかも、バランスだけでなく、使い分けのタイミングも大切になります。さらに急な強い刺激は禁物で、一見すると効かなそうなぐらい弱めの刺激の方が、副作用(抵抗)も少なく、後でじわじわ効いてきます。
 もう一つ大切なのが、どこに刺激を与えるかということ。「全体最適」とは、全体を一度に一律に良くすることではなくて、全体を良くするためには、後々の連鎖を考慮して、どの部分から良くしていけばよいかを見極めることなのです。

 

●リスクを取る:最大最難の「メディアリスク」(1)74年前に指摘された「三原山型観念的社会記事問題」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070424/269378/
 電子政府にも「メディアリスク」はあります。メディアには「電子政府を鍛える」役割がある一方で、「電子政府をダメにする」可能性もあります。
 こうしたリスク、実はメディアだけの問題ではありません。国民、行政職員、士業、ベンダーなど、電子政府の利害関係者である誰もが(評価委員会でさえも)「電子政府を鍛える」ことができる一方で、「電子政府をダメにする」こともできます。
 そこで大切になるのが、「より良い電子政府・電子申請サービスを実現したい」「より良い社会を実現したい」という気持ち(意志)です。この気持ちこそが、「もっと(自分だけ)稼ぎたい、儲けたい、勝ちたい、楽したい」といった欲求を抑制してくれるからです。
 欲求にもプラスの効果がありますので、もちろんあって良いのですが、常に「行き過ぎるリスク」があります。電子政府でも、「中庸」を心がけましょう。
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●『五感マーケティング』のツボに迫る
http://nvc.nikkeibp.co.jp/free/COLUMN/20070419/107950/
 電子政府の本質、魅力、サービスの構築・運用、利用時の注意点などを国民や行政職員の方々に理解してもらうにも、「物語」は有効ですね。
 その場合、良いことばかりを語っても嘘っぽいし、悪いことばかり並べても気分が滅入ってしまうしで、なかなか難しい。。日本人が好きそうなのは、失敗や苦労の末に、なんとか目的達成。しかし、更なる試練が・・・なんて感じでしょうか。
 この「物語力(シナリオ力)」、実は電子政府サービスを実際に構築する上でも、非常に大切です。利用者が実際に使って喜んでいる場面を想像できなければ、良い電子政府サービスは作れないからです。

 

●「世界戦略を考える力」は新入社員にも必要(ITpro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070206/260452/?ST=biz_shinzu
 作者自身も、「戦略」を「策略」や「手段」と混同してしまうこともあるので偉そうなことは言えないのですが、電子政府の戦略を考える上での「現状認識」の大切さは実感しています。
 「現状認識」を理解する時に有効なのが、政府機関が提供する各種DBや報道発表など。電子政府の戦略を考える際には、噂や思い込みに惑わされないように、明確な「目標」を設定し適切な「策略」や「手段」を選択できるように、まずは「現状認識」から始めましょう。