コンテキストと人工知能に学ぶ

NRI情報技術レポートから「携帯電話を利用したコンテキスト利用サービスの実現に向けて(PDF)」が公開されています。

レポートでは、コンテキスト(context)=個人の置かれた状況、としていますが、電子政府・電子申請サービスでも、コンテキストが重要な要素となります。

医者が、
・問診や触診等により、
・患者の状況を理解し、
・病状を判断して、
・治療法を提案・実施するように、

電子申請でも
・質問等により
・利用者の状況を理解し、
・問題を判断して、
・適切な手続きを、解決法として提案・実施する
ことが必要になります。

ところが、現在の電子申請では、たくさんの選択肢が難しい言葉で提供されれており、自分が本当に必要とする手続きがどれなのか探し出すことが、とても難しいのです。

「20Q」という人工知能おもちゃがありますが、電子申請でも、「手続き案内・検索」の中に、質問によって利用者のコンテキストを探ることが有効となります。

実際、2~5択ぐらいの質問を3~5ほど行えば、かなり絞り込むことができます。これだけで、利用者が必要な手続きにたどり着ける確率は、ぐっと高くなるでしょう。

コンテキストから、利用者にとって最適の手続きをみつけ出し、完了させる。実は、これ士業のノウハウと言われているものなのですが、電子政府・電子申請サービスが健全に発展していくことができれば、十分に可能なことであり、通過点として目指すべきものなのですね。

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