映画館へ行くことの価値、「期待品質」とのギャップは広がるばかり

作者は、できる限り「映画館へ行って映画を観る派」である。しかし、最近は、作者の中で「映画館へ行くことの価値」が低下しつつある。今後は、大画面で見たいアクション大作などを除けば、家でゆっくり観ることが多くなるかもしれない。。

作者が感じる映画館の魅力は、
・迫力のある大画面と音響で楽しめる
・ゆったりとしたシートでくつろげる
・笑いや感動を他者と共有できる

などなど。つまり、映画本体だけでなく、その場の雰囲気を楽しめることが大切かと。

しかし、実際の映画館は、上記の楽しめる要素が減ってきているように思う。

マナーが悪い観客も多く、ゆったり楽しめる空間ではないのだ。

先日も、109シネマズ川崎で映画を観ていたところ、上映中にたびたび後ろから座席をドンドン足蹴にされるので、隣の席へ避難した。

109シネマには、「エグゼクティブシート」というのがあって、座席はもちろん座席前のスペースも広くなっている。にもかかわらず、足を組みかえるたびにか、前の座席に足をぶつけてくるのである。

映画が終わり後ろを見ると、まだ当人(20代半ばぐらいの男性、作者と同じかちょっと大きいぐらいの体格)がいたので、注意してみた。
(作者の場合、コミュニケーションや交渉の実地訓練と思い、こういう状況で割と気軽に話しかける)

すると、どうにも話がかみ合わない。

それもそのはず、「当人に、座席に足をぶつけているという意識が全く無い」のである。

人間がアリを踏んでも気が付かないように、「当人が前の座席を蹴ってはいけない」という意識がない限り、座席に自分の足が当たっても全く気にならないのである。よって、当人は「蹴っていない」「ぶつけていない」と思っている。

一般的な観客マナーで言えば、前の座席に足がぶつからないように、そっと足を組み替えたりするのだが、マナーが無い人には、そうした気遣いを期待するのが間違いと言うものだろう。

最近のシネコンでは、上映前に「携帯をオフに」「前の座席を蹴らないで」といったマナーに関する注意をスクリーン上に流すことが多いが、どれぐらい効果があるのか微妙なところである。

ならば、映画館を作るときに、前の席と後ろの席をずらして配置したり、間に柵や壁を設けて、「前の座席を蹴れない」ようにするのが良い。

これだけシネコンが増えて過当競争になってくると(川崎駅周辺にはシネコンが3つもある)、それぐらいのサービスを提供しないと、今後は厳しいのではないだろうか。

ということで、サービスを考える上では色々と勉強になったが、映画館へ行くよりは、自宅でのんびり映画鑑賞した方が良いなあと思う今日この頃でございます

ちなみに、
映画は、一本観るのに1200-1800円
ツタヤの宅配DVDレンタルなら、借り放題で月2000-4000円
スカパーなら、ハイビジョン観放題で月2300円

うーん、やっぱり自宅で良いかなあ。

“映画館へ行くことの価値、「期待品質」とのギャップは広がるばかり” に1件のコメントがあります

  1. むた
    ちなみに、今と昔の観客マナーを比べると、昔の方が圧倒的に悪い。
    (若い人よりも、中高年の男性・女性のマナーの悪さが目立つかな)

    作者が住んでいる川崎は、今でこそ小奇麗になったけど、子供の頃は、お世辞にもキレイとは言えない街であった。

    映画館なんて、小学生からすると「不良の巣窟」みたいなもので、とても一人では行けない。。

    小学生だけで行こうものなら、「カツアゲ」されるのがオチである。

    上映前や上映中に、タバコの煙がゆらりゆらり。。

    前の座席に足を投げ出す人も多い。

    時には、ヤッチャンが大声で怒鳴り散らしていたり。。。

    それに比べれば、今の映画館なんて大人しすぎて天国みたいなものである。

    しかし、ホームシアターが一般的となった現在は、観客が映画館に期待するサービス品質は、映画会社が考えているよりも、ずっと高いのである

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