「ソフトウェアの品質特性」に学ぶ、電子政府は国民がチェック!
ITmediaに「開発における「品質」をどう考えるか」が掲載されました。Webアプリケーションのテストに関する解説ですが、電子政府・電子申請サービスを改善するヒントも多く含まれています。
●日本の電子政府のバランスは?
今の電子政府・電子申請のコスト、スケジュール、品質のバランスを考えると、
・高コスト
・過密スケジュール
・低品質
となっています。なぜこうなっているのかと言えば、
1 費用対効果を確認しないまま技術志向の大型投資
→高コスト
2 ニーズや地域性による優先順位を考えずに「とりあえず全部オンライン化」
→過密スケジュール
3 理想とされるサービス品質を明確にしないで開発、ユーザ検証も不十分
→低品質
やるべきことをしなかったのですから、当然の結果なんですね。
さて、この結果を役所やベンダーのせいにしても、何も始まりません。
作者のように偉そうなことを言ってる人間のがんばりが足らないのは、責められるべきことなのですが。。
●国民こそが、電子政府のお目付け(監視)役
そこで、重要となるのが、みなさん国民の力です。
SAFETY JAPAN 2005のインタビューで、”塩爺”がチェックする役人の不足を訴えていますが、役人が足りないのであれば、国民やインターネットの力を借りると良いでしょう。
電子政府・電子申請サービスでも「JIS X0129 品質特性」のような基準を採用して、誰でも簡単にチェックできる仕組みを作れば良いのですね。
そんな面倒なことする国民がいるの?
と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
なぜなら、電子政府・電子申請サービスは、あらゆる社会・経済活動、国民の生活、企業の事業活動と結びついているからです。
「電子政府・電子申請」のチェックというと面倒ですけど、「年金制度」や「医療保険」のチェックと考えれば、既に日常的に行われているので、その延長に電子政府・電子申請を位置づければ良いのです。
ということで、国民の皆様、そして議員の皆様
なにとぞご協力のほどよろしくお願い致します