黒い雨

原爆をテーマにした今村昌平監督の『黒い雨』を観ました。原作は、井伏鱒二の同名小説。戦争が人々にもたらす数々の悲劇を通じて、戦争の愚かさを理解し、後世に伝えていくことは、とても大切なことである。

戦争をテーマにした映画はたくさんある。

アクション大作もあれば、人間の弱さや狂気を扱うものもある。

武器商人を主人公にした映画もある。

色んな戦争映画を観ることで、様々な角度や立場から見た戦争を理解することもできる。

本作は、非常に日本的というか、「日本人の良さ」みたいなもので溢れている。

登場人物は良い人ばかりだし、田中好子が演じる主人公の健気さは、観ていて切なくなる。

海外の戦争映画に、本作のような雰囲気を感じることは無い。

ともあれ、戦争による原爆を体験したのは、日本だけである。

その体験を、後世や世界に伝えていくためにも、多くの人たちに観てもらいたい作品である。

※8月8日(金)22:00から、 BS・NHKの『ハイビジョン金曜シネマ』で「黒い雨」が放映となる。

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