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電子政府サービスを利用してみたいと思ったら、まずは、電子政府の総合窓口「e-Gov(イーガブ)」へ行ってみよう。
 
電子政府サービスを利用してみたいと思ったら、まず訪れてみたいのが「電子政府の総合窓口」である。

愛称は「e-Gov(イーガブ)」らしいが、作者は「ガブちゃん」と呼んでいる。

「ホント、ガブちゃん使えないよなー」なんて憎まれ口にもめげず、けっこう頑張っているのだ。

情報収集サイトとしては、かなり使える
時事ネタ、最新ニュースをチェックしよう
ビジネスに役立ちそうな情報は?
政府の行動を監視する
公共サービスの利用は、別の方法で
楽しいコンテンツも見逃せない
今後の改善を期待して苦言


情報収集サイトとしては、かなり使える

「ガブちゃん」の良いところは、何と言っても、政府が保有する情報を、総合的・横断的に調べることができる点だ。法律を初めとした各種データベースは、ぜひとも利用したい。

法令データ提供システム (作者オススメ度:★★★)
作者が一番よく使うサービスである。最新の法令(様式等のテキスト化に馴染まないものを除く)が全て入手できるので、重たい六法全書は不要となった。ありがたや。

個々の法律について解説があるわけではないので、ある程度の法律知識がないと利用は難しい。法律実務家、学生、学者・研究者、企業(法務・総務・労務・会計担当者など)などにとっては、利用価値の高いサービスと言えよう。

全府省ホームページ検索 (作者オススメ度:★★)
文字通り、全中央省庁のサイトを横断的に検索できるサービス。

このサービスを利用して、自分が欲しい情報にたどり着くことは至難の業であるが、調べたい内容(用語、省庁など)が決まっていれば、利用する価値は高い。作者の場合は、伝え聞いた委員会や報告書のタイトルを入力して検索する、といった感じで使っている。

各府省・独立行政法人等(府省別) (作者オススメ度:★)
府省ホームページへのリンク一覧。日本政府の全体像が何となくわかるかも。

各府省・独立行政法人等(50音順) (作者オススメ度:★)
政府系団体のホームページリンク集。公立大学、各国大使館、職業安定所などがある。

関係機関等のホームページ  (作者オススメ度:★)
国会・裁判所等のホームページのリンク集。都道府県・市町村、国会図書館、日本銀行などがある。

国の行政機関や関係団体のホームページ紹介については、まさに縦割り文化の象徴で、びっくりするぐらいレベルが低い。

「関係機関等のホームページ」で国会や裁判所を連想できる人はまずいないので、もう少しわかりやすいタイトルをつけるべきだ。「国会・裁判所」「全国の都道府県・市町村」「各国大使館の紹介」「国立・公立の大学・専門学校の案内」といった分類で掲載するだけで、ぐっと良くなる。

電子政府サービスの改善には、「今すぐ簡単にできるのに、なぜかされていないこと」がたくさんあるのだ。

統計データ・ポータルサイト (作者オススメ度:★★★)
政府が行っている統計データを入手できるサイト。もちろん、国勢調査についてもチェックできる。

資料作成などの調べ物にも重宝するが、自分が住んでいる地域のプロフィール(コミュニティ・プロフィールNaviから見られる)など、読んで楽しめるものもある。こうしたコンテンツは、学校の授業などでも使えるはずだ。

各府省提供の個別行政分野データベース  (作者オススメ度:★★★)
ウェブ上で利用できる政府保有のデータベースを紹介している。

個々のデータベースは、使えるものが多い。仕事や勉強に関係の深いデータベースをチェックしておこう。

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時事ネタ、最新ニュースをチェックしよう

政府広報オンライン (作者オススメ度:★★★)
批判も多い政府であるが、やることはやっている。問題は、それが国民に届いていないことだろう。このサイトでは、政府が発信する最新ニュースがチェックできる。防災や食の安全など、生活に関係の深い情報も充実している。

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ビジネスに役立ちそうな情報は?

申請・届出等の手続案内 (作者オススメ度:★)
面倒な電子申請を無理して使う必要はないが、許認可の申請、届出・報告の義務、税の申告、労働保険など企業活動に必要な手続の基本情報はチェックしておきたい。ただし、欲しい情報を入手するまでには、かなり根気が必要となる。。

調達情報、電子入札 (作者オススメ度:★★)
申請・届出とは違って、電子入札への対応は避けられない。電子入札への対応をきっかけとして、社内の業務フロー見直しや電子化を進めると良いだろう。

この中に、情報システムに係る政府調達事例データベース(作者オススメ度:★★★)というのがある。これを見ると、日本の電子政府がお金をたくさん使って、ちっともサービスが良くならない理由が何となくわかるかもしれない。

パブリックコメント・意見募集案内(案件一覧) (作者オススメ度:★★★)
政府が国民から意見を求めるものであるが、原則として規制緩和に関係する事が対象となっている。法令等ができる前に、自社業界に関係のあるものについては意見提出しておきたい。

公表日や締切りでソート(並び替え)ができるのは良いと思うが、本当に意見をもらいたいのであれば、分野やテーマごとに整理しないといけないのだが。。

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政府の行動を監視する

税金や年金などは、国民がきちんと監視してないと無駄に使われてしまう。昔に比べると、政府の透明性は向上したと言えるが、情報公開と評価・改善の制度を活用して、政府の無駄遣いや不正を少しでも減らそう。

電子政府の総合窓口 - 評価結果等 (作者オススメ度:★★)

電子政府の総合窓口 - 情報公開 (作者オススメ度:★★)

電子政府の総合窓口 - 予算及び決算の概要 (作者オススメ度:★★)

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公共サービスの利用は、別の方法で

個人向け手続案内

企業・事業者向け手続案内

の二つが用意されているが、自分が必要とする情報にたどり着くのは難しい。説明も役所言葉が多くわかりにくいし、内容もイマイチである。「参考となる情報が見つかれば儲けもの」ぐらいの気持ちで利用するのが良いだろう。

「手続案内」ではなく、「公共サービス利用案内」として生まれ変わることに期待したい。

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楽しいコンテンツも見逃せない

単純に見て楽しい、しかも勉強になる。そんなコンテンツが欲しければ、キッズページにアクセスしてみよう。

子供向けページ集
一般向けのコンテンツとしておすすめ。親子で一緒に楽しめるサイトであり、大人にとっても勉強になるものが多い。

みんなののりもの
乗り物系は、男の子に人気が高いかな。親子で楽しみたい。

子供のページ(環境)
身近な環境問題やエコライフを勉強できる。

−キッズページ 経済−
日本人が苦手と言われる経済問題を、わかりやすく解説している。

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最後に、今後の改善を期待して苦言を呈しておこう。

基本情報は、誰でも気軽に閲覧できるようにしないとダメ

組織・制度の概要案内 - 府省一覧
このページでは、各役所の所在案内を提供している。ところが、いざ閲覧しようとするとPDFやエクセルファイルをダウンロードが始まってしまう。「所在案内」のような利用頻度の高い基本情報は、まずはウェブ形式(HTML)で提供しないといけない。その上で、印刷しやすいPDF提供などが有効となるのだ。こうした細かい点に利用者への配慮が見られないことが、現在の電子政府が抱える課題と言えよう。

電子自治体と連携しないとダメ

利用者からしてみれば、電子政府、電子自治体といった区分けは無意味である。

ガブちゃんの最も悪いところは、サービス提供者として国民に身近な存在である都道府県や市区町村との連携が皆無に近い点である。

たとえば、手続案内を利用しても、「居住地の保健所又は市町村にお問い合わせください。」といった説明があるだけで、居住地の保健所や市町村へのアクセス手段が提供されていない。

少なくとも、「電子自治体の総合窓口」のようなポータルサイトを作って、ガブちゃんと連携させることが必要と言えよう。

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