家庭教師 2005/8/7
以前から見たかった、「トルク」というバイク映画を見た。
これが、予想以上に面白い。
少林サッカーのオートバイ版とも言われてるようで
ここまでやってくれると気持ちが良い。
「遊び心のある徹底ぶり」は、アクション映画に欠かせないのだ。
さてさて。本日のお題は、家庭教師。
「家庭教師」と聞くと、ちょっとエッチな感じがして
ドキドキワクワクしてしまうのは、作者の妄想癖のせいか。。
まあ、現実には、そういうAVチックなドキドキ感があるわけもなく・・・
実は、ワシントンに住んでいる友人(日本人)の紹介で
米国人青年(Dさん)の日本語家庭教師をする機会を得たのである。
週一回ペースで、期間にして一月ちょっとであったが、
これがなかなか刺激的なものであった。
Dさんは、ハーバード大学の博士課程に在籍しており、
政治学を専攻としながらも、経済にも強いという優秀な人物である。
日本語能力も高く、大使館でも働けそうなレベルである。
マナブー自身は、かれこれ8年ほど日本語ボランティアとして
地域に住む外国人に日本語を教えているのだが、
Dさんほどのレベルの人には、そうそうお目にかかれない。
特に、漢字文化のない国の人で、日本語の文献等を
普通に読むことができるのは驚きである。
Dさんの日本語能力が高い理由を、マナブーなりに分析すると
(1)日本文化への理解と共感
Dさんは、気の遣い方や奥ゆかしさといった面で、
日本人よりも日本人らしい面がある。
これは、日本の習慣や文化についての「知識」だけでは
生まれてこないものである。
やはり、日本文化への理解と共感があるのだろう。
日本語を学習する上で、非常に大切な要素である。
(2)豊富な学習体験
人間の強い欲求として、知識欲や認知欲、達成感といったものがある。
良質な学習体験を多く持つ人は、学習することの楽しさを知っているし、
様々な学習のテクニックを身に付けている。
Dさんには立派な学歴があるが、
その学歴を得るまでの学習体験こそ、Dさんの強みと言えるだろう。
作者が日本語を教える場合にも、
「褒めて育てる」や「コーチング」といった手法を使う。
これも、短い学習時間の中で、
どれだけ良質な学習体験の機会を提供できるか
と考えてのものである。
(3)楽しみながら実践
Dさんは、大いに学ぶ一方で、大いに遊ぶことができる大人である。
音楽好きで、自身でも楽器を演奏したりする。
友人からの誘いにも積極的に参加し、社会との接点をどんどん増やしている。
学んだこと(食事)は実践(消化・吸収)しないと身に付かないが、
実践する機会は自分で作り出すものである。
遊ぶことや自己表現(情報発信)は、実践する場としては最適である。
家庭教師という機会を通じて、
Dさんと知り合いコミュニケーションできたことは
マナブーにとっても非常に有益なものであった。
紹介してくれた友人に感謝しつつ、
Dさんの今後の活躍を祈るばかりである。
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